柔道の阿部一二三選手と永瀬貴規選手,スケートボードの堀米雄斗選手が2024年のパリオリンピックで2連覇を達成し、日本中が歓喜に沸いています。
彼らの偉業は、オリンピックの歴史に新たな1ページを刻むとともに、私たちに感動と勇気を与えてくれました。
ところで、夏期オリンピック史上最多の連覇記録って何なのでしょうか?
また、日本選手の中で最多連覇を達成した選手は誰なのでしょうか?
オリンピックの舞台で繰り広げられてきた数々の伝説的な記録を探ってみましょう。
個人種目での最高は5連覇
個人種目での連覇記録の最高は5連覇でレスリングのミハイン・ロペス選手が達成しています。
続く4連覇は今までに7人が達成しています。
個人種目で4連覇以上を達成した選手
2024パリ大会までで,個人種目4連覇以上を達成している選手を紹介します。
連覇数 | 選手名 | 国 | 競技・種目 | 獲得した大会 |
---|---|---|---|---|
5 | ミハイン・ロペス | キューバ | レスリング・男子130kg級 | 2008北京 2012ロンドン 2016リオデジャネイロ 2020東京 2024パリ |
4 | パウル・エルブストローム | デンマーク | セーリング・男子フィン級 | 1948ロンドン 1952ヘルシンキ 1956メルボルン 1960ローマ |
4 | アル・オーター | アメリカ | 陸上・男子円盤投 | 1956メルボルン 1960ローマ 1964東京 1968メキシコシティ |
4 | カール・ルイス | アメリカ合衆国 | 陸上・男子走り幅跳び | 1984ロサンゼルス 1988ソウル 1992バルセロナ 1996アトランタ |
4 | ベン・エインズリー | イギリス | セーリング・男子フィン級 | 2000シドニー 2004アテネ 2008北京 2012ロンドン |
4 | マイケル・フェルプス | アメリカ | 競泳・男子200m個人メドレー | 2004アテネ 2008北京 2012ロンドン 2016リオデジャネイロ |
4 | 伊調馨 | 日本 | レスリング・女子58kg級 | 2004アテネ 2008北京 2012ロンドン 2016リオデジャネイロ |
4 | ケイティ・レデッキー | アメリカ | 競泳・女子800m自由形 | 2012ロンドン 2016リオデジャネイロ 2020東京 2024パリ |
日本では,レスリングの伊調馨選手が4連覇を達成しています。
これは,日本選手として唯一の記録であることはもちろん,世界の女子選手として初めての快挙となっています。
個人種目で2連覇以上を達成した日本選手
次に,日本の選手で2連覇以上を達成した方々を紹介します。
連覇数 | 選手 | 競技・種目 | 大会 |
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4 | 伊調馨 | レスリング・フリースタイル女子63kg級 | 2004アテネ 2008北京 2012ロンドン 2016リオデジャネイロ |
3 | 野村忠宏 | 柔道・男子60kg級 | 1996アトランタ 2000シドニー 2004アテネ |
3 | 吉田沙保里 | レスリング・フリースタイル女子55kg級 | 2004アテネ 2008北京 2012ロンドン |
2 | 鶴田義行 | 競泳・男子200m平泳ぎ | 1928アムステルダム 1932ロサンゼルス |
2 | 三宅義信 | ウエイトリフティング・男子フェザー級 | 1964東京 1968メキシコシティ |
2 | 上武洋次郎 | レスリング・フリースタイル男子バンタム級 | 1964東京 1968メキシコシティ |
2 | 加藤沢男 | 体操・男子個人総合 | 1968メキシコシティ 1972ミュンヘン |
2 | 中山彰規 | 体操・男子つり輪 | 1968メキシコシティ 1972ミュンヘン |
2 | 加藤沢男 | 体操・男子平行棒 | 1972ミュンヘン 1976モントリオール |
2 | 塚原光男 | 体操・男子鉄棒 | 1972ミュンヘン 1976モントリオール |
2 | 斉藤仁 | 柔道・男子95kg超級 | 1984ロサンゼルス 1988ソウル |
2 | 谷亮子 | 柔道・女子48kg級 | 2000シドニー 2004アテネ |
2 | 内柴正人 | 柔道・男子66kg級 | 2004アテネ 2008北京 |
2 | 北島康介 | 競泳・男子100m平泳ぎ | 2004アテネ 2008北京 |
2 | 北島康介 | 競泳・男子200m平泳ぎ | 2004アテネ 2008北京 |
2 | 谷本歩実 | 柔道・女子63kg級 | 2004アテネ 2008北京 |
2 | 上野雅恵 | 柔道・女子70kg級 | 2004アテネ 2008北京 |
2 | 内村航平 | 体操・男子個人総合 | 2012ロンドン 2016リオデジャネイロ |
2 | 大野将平 | 柔道・男子73kg級 | 2016リオデジャネイロ 2020東京 |
2 | 川井梨紗子 | レスリング・フリースタイル女子63kg級 | 2016リオデジャネイロ 2020東京 |
2 | 阿部一二三 | 柔道・男子66kg級 | 2020東京 2024パリ |
2 | 堀米雄斗 | スケートボード・男子ストリート | 2020東京 2024パリ |
2 | 永瀬貴規 | 柔道・男子81kg級 | 2020東京 2024パリ |
伊調馨選手の4連覇に次いで,柔道の野村忠宏選手とレスリングの吉田沙保里選手が3連覇を達成しています。
また,競泳の北島康介選手は,100mと200mの2種目で2大会連続金メダルという偉業を成し遂げました。
団体に出場した選手では6連覇が最高
団体競技のメンバーとして連続で金メダルを獲得した選手の中では,フェンシング・サーブル団体に出場した,ハンガリーのアラダー・ゲレビッチ選手が初の6連覇(1932年ロサンゼルス大会〜1960年ローマ大会)を達成。
また、2024年のパリ大会の女子バスケットボールでアメリカが優勝したため、メンバーのダイアナ・トーラジ選手が、史上2人目のオリンピック6連覇達成となりました。
1回でもオリンピックに出場するだけでも大変なことなのに、6回連続で出場して、さらにすべて優勝するとは、常識を覆す驚異的な記録であり、後世に語り継がれる伝説となることでしょう。
まとめ
この記事では,夏期オリンピックにおける連覇の最高記録をまとめました。
個人種目では、2024年のパリオリンピックで史上初の5連覇が達成されました。
日本からは伊調馨選手が女子レスリングで唯一の4連覇を果たしています。
一方、団体種目では6連覇が最高記録で、ハンガリーのフェンシング選手アラダー・ゲレビッチが達成しています。
日本選手の連覇記録も素晴らしく、伊調選手の4連覇をはじめ、野村忠宏選手と吉田沙保里選手の3連覇、そして多くの2連覇達成者がいます。
これらの記録は、選手たちの長年にわたる努力と卓越した能力を証明するものです。
オリンピックの舞台で繰り広げられる人間の可能性の追求は、私たちに感動と勇気を与え続けています。